ラ・フェルム リバージュ

やっとここまで来たね、という「いとおしい古さ」。
海外では、ホームセンターなどで大きな缶に入った
オリジナルカラーのペンキを買うことができます。
色の配合をアドバイザーと相談しながら決めて、
配合した塗料を入れた缶を専用のミキサーに
しっかりと固定します。
そして、目もくらむようなスピードで
缶をゆすって混ぜあわせ、なじませます。

そうして出来上がったオリジナルペンキを家に持って帰り、
塗装予定のエリアをマスキング(垂れたペンキで
不要な部分が汚れないようにする養生)を施し、
音楽をかけながらローラーで塗る。
そんな風景がよく見られます。

外壁や木の窓枠に塗られたペンキは、
その後数年のうちに紫外線や風雨雪にさらされ、
パキパキと割れて浮き上がってきます。
この時が 「もの」 として
最も美しい時なのではないかと思います。
この時を待っていたというほど、いとおしさを感じるのは、
自分と一緒に過ぎてきた時間を思い起こさせるからかも。
家を塗るたびに深まる愛情はどこからくるのか。
きっと、前回塗ったときはわが子が
歩き始めたばかりだったとか、
その前は結婚したばかりだったという、
思い出の節目になっているから。

ものの一番美しい瞬間を、もう少し扱いやすくしたら、
「ラ・フェルム リバージュ」になりました。


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「ラ・フェルム リバージュ」プロモーションビデオ